【カメラ魅力百選】SONY α77 ~逆境メーカーの意地~

――何度となく悔しい思いをした。でも高速AFは獲物を逃がさない。
2011年「想像を超えた革新性能で、一眼を変える。」のキャッチコピーとともに登場した「sony α77」。
流線型のデザインとその性能で多くの人の概念を「変える。」ことになりました。
SONYと言えばコンパクトデジカメと家電のメーカー。というイメージが誰しもお持ちだったことでしょう。
しかし、SONYは2006年にコニカミノルタから技術を引き継ぐ形となりました。
ミノルタファンは当時カメラ部門撤退を発表した同社にひどく落胆。
SONYのα(α)シリーズに対する抵抗感すら感じた方も多かったようです。
ですがSONYの技術とミノルタの伝統が凝縮された「sony α77」は結果として多くのファンを獲得することに成功します。
――SONYのαシリーズをもっと早く触っていれば良かった。遠回りしてやっとたどり着いた理想のカメラ。
発売当時「高速AF、高速連写」と美しい液晶で注目を集めました。
AF測距点19点でまさしく「狙った獲物を逃さない。」そんなカメラです。
ファインダーにも新しい挑戦。「有機EL」を採用。
クッキリとした表示で被写体をクリアに表示します。
電子ビューを採用することで、実際の仕上がりをシャッター前に確認することができます。
今までいちいち確認していた露出補正やWB(ホワイトバランス)等、ファインダーを覗きながらにして確認できるので撮影のスピードはかなり上がってきます。
高感度撮影はやや苦手・・・と評されることも多々ありますが、連写性能とAFの速さで充分に相殺できる程度だと考えます。
発売から約4年が経過し、中古市場では価格もお手頃になってきました。
SONYのレンズはコンパクトで低価格のものも豊富にあるため、今からαデビューというのもオススメです。
流線型でゴロッとしたデザイン。色鮮やかな写り。
今後もSONYとαの快進撃に注目です。
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